応援しているVtuberのカレーを食べに行った話

応援している個人勢Vtuberの”雲丹天まろ”が友達”夢望兎らすと”の生誕祭に参加するというので3,4ヶ月楽しみにしていたのに、前々日に会場の爆破予告・主催への殺害予告が行われるという波乱の幕開けとなった…

犯行予告による影響

何もなく平和に開催されれば以下のような内容で開催される予定でした。

  • 金曜日
    • 夕方より難波にて生誕祭 リアルライブ
  • 土曜日
    • 朝から大阪難波周辺のゴミ掃除オフ会
    • 昼から夕方にかけて飲食店を貸し切ってイベント

前々日の日中に犯行予告が届いたことが主催から告知され、各所に相談した上で警備体制を強化して開催されると説明されたものの、夜に出演者同士で再度話し合って以下のような開催に切り替えることが再告知されました。告知されたのはイベントの前日正午。

  • 金曜日
    • 夕方より生誕祭 生配信
  • 土曜日
    • 昼から夕方にかけて飲食店を貸し切ってイベント

金曜日のリアルイベント・土曜日 朝のオフ会ともに中止。配信でその意思決定の過程を話していましたが、ファンに何かある事が本当に怖いとのことでした。自分自身としては開催されれば行こうと思っていたが、そういう思いで決めたのであれば納得感もありました。

1日目 配信を見る会

告知の直後に、イベント参加予定だった人同士で集まって配信を見ないかと話がXで出ていました。大阪でリアルライブが開催される予定だったので、関東・東海・九州等いろんな地域から遠征する方が多いようです。ホテルで見るより場所を借りて集まって見る方が楽しそうだし合理的。

当日中に場所の予約が行われ、13人が参加表明し、Discordサーバに集結しました。ここまで発表から半日。スピード感がすごい。自分ができる事が無いかと考えた所、PCで視聴環境を提供する事だろうと思い、名乗りをあげました。

当日部屋に入ると綺麗で広くて、ホームパーティーの場所としてのちょうど良さを感じました。めっちゃいいやん!

自分は入室から配信開始までの1時間の間にPCをネットに繋ぎ、100インチのプロジェクターに映像を出力し、音声の確認などを行います。そうしている間に続々と参加者が入ってきて、軽く挨拶を交わしながら微妙な距離感で着席していました。みるみるお菓子やお土産で机がいっぱいになった所からも、その優しさを感じ始めてはいました。

その中でも近所の店でファラフェル(中東のコロッケ)を買ってきてくださった方がいました。ファラフェルは演者が食べに行ったvlogを公開しているだけあって会話が弾みます。全員集まったタイミングでの自己紹介も行いましたが、ほぼ全員が初対面という状況だったので「いつもコメント欄にいる⚪︎⚪︎さん!」みたいな楽しさがありました。

配信が始まるまで結構な時間があるし静かな空間だったので、何か流すかと自分が勝手にSpotifyで音楽を流し始めました。演者は全員女子で楽しげな曲を歌う方が多いから、少し離れた曲調の方がいいだろうと思いつつ、何を流すのが正解なのか分からない中手探りで曲を選んでいました。すると、一人明らかに選曲に刺さっている方がいたので、反応を見ながら「この曲もいける?」「こっちは?」みたいに曲を追加してました。後日この事をXで呟いたところ、他の方からも割と良い選曲だったと反応をいただいて、少し報われたような気持ち、いや、自己肯定感爆上がりしました。他人の曲かけただけだけどね。

配信が始まると、歌・コラボ・クイズ・新曲の披露等々、本当にいろんな演者の方が楽しい時間を提供してくださりました。今回、あまり知らない演者さんもいたのですが、掛け算の中で普段が見れない姿を見れたりするのが良いですね。

雲丹天まろ新曲「ドリームポート」は、落ち着いた雰囲気の曲調の中に、普段の配信の中で歌っている歌や話のワードが出てきたり、視聴者が嬉しくなるような要素が散りばめられてました。披露後、他の視聴者と「深夜の歌枠の締めで聴きたい!」と話していました。すぐにこういう話できるのも、オフラインならではだなぁと感じていました。

歌がメインのライブの時間が終わると、夢望兎らすとさんの誕生日を祝うパーティー配信が始まりました。終始ラフで女子会を覗いているような雰囲気でした。ライブ本編と違ってすごいナチュラルな関西弁で会話してるのもGoodでした。他の演者がお題を出して、らすとさんが声の演技をするようなコーナーがあったのですが、演技がかわいすぎて会場のみんなでうわ〜!!!と声が出ていました。めちゃくちゃ良い会でした。

自作グッズを持ち込んでいる人も多かったです。自分もペンライトを2つ作りました。グッズ制作についてはまた記事を書きたい。

休憩中に雲丹天まろファン同士4人で、配信中に話題に出た黄金のトイレがあるファミリーマートに立ち寄ったりもしました。こういうのも普通のライブではあまりない経験だなと感じました。

2日目 飲食店オフ会

土曜日は12時から難波にある「こぐまカリーの店」を貸し切った、雲丹天まろオフイベント「間借り こぐまろカリーの店」が開催されました。1,2部それぞれ15人弱が集まり大賑わいです。

普段店で提供している美味しい食べ物、ドリンクに加え、雲丹天まろが作ったカレーが振る舞われました。この店の通常メニューのカレーも美味しいけど、まろ作のカレーも非常に美味しい。数十人のカレーを作ったのは初めてと言っていましたが、普通に店の味でした。それに、好きな活動者の手作りカレーという情報を合わせれば感情が動かされるのも当然です。

主催者雲丹天まろは画面越しでの参加でしたが、スピーカー・マイクを使って双方向に会話ができて楽しかったです。自己紹介のコーナーでも、各人の紹介が終わるたびに雲丹天まろが細く情報を加えてきたり、配信同様のおしゃべりを発揮していました。店舗側のマイクの性能があまり良くなく少し会話が難しいタイミングがあったのですが、急遽Youtubeの枠だけ立ててみんなでコメントしたり、視聴者の1人が1,2部の間に家から持ってきたものを使ったりしていました。

1,2部の間は少し時間があったので、両部参加する数名で近所のカラオケに行きました。なぜかボルダリング部屋しか空いてなかったので奇妙な写真が投稿されるのでした。カラオケ行こうとなったのも、おそらく前日の配信を見る会で顔見知りになっていたというのが大きく、そういう意味でも貴重な機会だったなと改めて感じました。

グッズもファンを楽しませようという工夫がたくさん感じられました。後から合成で2ショットにするチェキ・ドリンク注文ごとに配布されるランダムコースター・お土産のクッキー。

会場には急遽等身大パネルも設置されました。この等身大パネルとモニター越しの雲丹天まろに見守られながらカレーを食べました。このパネルも前日くらいに急遽作り始めて当日の朝、本人が直接印刷所から持ってきたらしいです。前日も23時近くまでライブやっていたのに頑張りすぎ。パネルはじゃんけん大会によって、自分とokazuさんが持って帰ることになりました。イベント終了後、代表して自分が車で2台とも回収しました。

余談ですが、雲丹天まろは(自称)身長2m30cmなので、パネルの全長が精々170cmであることを考えるとこれを等身大パネルと呼んでいいのかは分かりません。等身大パネルと呼ばれることが多いサイズのパネルという意味として受け取っておきます。

イベントが終了して

本当にライブは短い時間で配信向けにタイムテーブルを組み直したものとは思えない楽しいイベントでした。関わっていた演者さん・スタッフさん達、本当にお疲れ様でした。本来であればマイナスの感情が残りそうな状況が、彼女らの努力によって普段と異なる特別な体験と楽しい感情に変わりました。会場開催と比べると演者とファンの距離は少し遠ざかってしまったかもしれないですが、演者同士・ファン同士の距離は縮まったのかなと感じていました。

そして、自分は雲丹天まろという活動者のことも好きですが、その周りの店舗やスタッフやファンが一緒になって楽しさを作っているこのコミュニティも好きだなと感じました。店主もスタッフもファンも良い人が多すぎる… そして、すごい近いわけでもないけど一方的に受け取るだけではなく、少し双方向に影響を与え合うような、そういう絶妙な距離感がとても心地いいなと感じました。

今回は色々な要素が噛み合っていて再現できるものでは無いのかもしれないですが、雲丹天まろ、夢望兎らすとさん、その仲間やファンが手を合わせれば、次も最高に楽しめるイベントを作れるんじゃないかと感じさせてくれました。