Scala関西Summitでの発表・ネットワーク構築
この記事は OIC ITCreate Club Advent Calendar 2018 4 日目の記事です。 https://adventar.org/calendars/3072
去年に引き続き、2018 年 11 月 10 日(土)-11 日(日)の 2 日間に渡って開催されていた Scala 関西 Summit へスタッフ・発表者として参加していました。 1 日目が 4 トラック並行のカンファレンス・2 日目が会場を変えてアンカンファレンスという進行でした。 関西では最大の Scala イベントだと思います。
発表: Akka-HTTP で作る API サーバ
1 日目の資料です。
Akka HTTP は大規模アプリケーション・入門に適したライブラリであるという紹介でした。 ウェブフレームワークではなく、HTTP のサーバ・クライアントに特化しているので、学習もしやすく、カスタマイズ性も高いアプリケーションを構築することが出来ます。
感想ブログもありがとうございます。 慣れない発表でしたが、伝えたいことが伝わっているようで嬉しいです。
- https://developers.microad.co.jp/entry/2018/11/20/172602
- http://labs.septeni.co.jp/entry/scala-ks-2018
発表: 関数型言語で始めるネットワークプログラミング
2 日目の資料です。
fastpase がバイト列へのパーサーが書けるということで、DHCP パケットをパースしたり、 pcap4j を使ってパケットの送受信を行いました。 実用性は無く、趣味と考えていただけると嬉しいです。
https://www.lihaoyi.com/fastparse/
ネットワーク構築
会場 WiFi の敷設に協力していました。
機材は、AP には Cisco Air c3502i・ルータ兼 WLC として Cisco 3825 等を使用しました。 フロントに固定 IPv4 が振られた専用線が来ていたので、ルータ(3825)を接続します。 そして、ルータとさくらのクラウド上に立てた Vyos 上で ipip トンネルを張り、クラウドの Vyos から NAT を通じてインターネットに接続していました。
各部屋へは、パッチパネルを通じて接続が行える構成になっていたので、PoE スイッチを用いて給電・疎通を取りました。ただ、大きい会場の一部は、間に L2 スイッチが挟まっていたので、PoE 給電が行えなかったので、補助電源を使用しています。
上流は 100Mbps なので、ある程度の帯域を安定して通信できるようにという想定です。 アンケートでも調査しましたが、ほとんどの端末で安定してネットワーク接続を行えていたようです。 出口は上にも書いたようにさくらのクラウド上に構築した Vyos だったので、ネットワークが Sakura Internet になっています。
書籍販売
主催者のご厚意で、先日技術書典 5 で販売した Akka HTTP 本の販売をさせていただきました。 実践 Scala 入門 や Scala をはじめよう! ─ マルチパラダイム言語への招待 ─ 等の本と並んでの販売だったので、非常に恐れ多かったです…
↑ 書籍ブースの様子。休み時間に賑わう。
Booth で、書籍+PDF を 700 円+送料・PDF を 300 円で販売しているので、よろしくおねがいします。 https://kinyoubenkyokai.github.io/book/techbook05/
懇親会
1 日目の終りに懇親会がありましたが、その食事手配とかも実はやっていました。 (お金を払っただけですが) とても美味しい料理を用意していただいて嬉しいです。
おわり
1 月から準備をしていたイベントが終了して感慨深いですね。 好きな言語のカンファレンスに色々な方面から参加できて非常にやりがいがありました。 来年も、また来年もと続けていければ良いなと思います。 —>